外科医10年目からの海外臨床留学

グータラなのに志だけは高い小児外科医の海外臨床留学の記録です。主に気合いと乗りと運で今まで生きてきてます。臨床留学先としてのオーストラリアの紹介。英語の勉強法や影響を受けた本などの紹介もしていく予定です。好きな言葉は「大器晩成」。2児の父です。emailはtkghiramatsu@gmail.comです。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

海外臨床留学最初の3ヶ月 憂鬱じゃなければ仕事じゃない!

臨床フェロー1年目を振り返る 小児外科臨床フェローとしての2年目も、すでに5ヶ月がたちました。 最近の2ヶ月間は、とにかくCOVID-19の影響により、職場環境もだいぶ特殊な状況が続きましたが、2週間前からようやく待機手術も8割がた復活し、業務も通…

最高のトレーニングシステムとは? オーストラリアの厳しく悲しい現実  

異常に狭いSET programの門 前回はConsultantになるまでの道のりと、そこに至るまでのtraineeのヒエラルキーについて書きましたが、今回はこのTraining program (SET: Surgical education and training)についてもう少し書いてみます。 小児外科のSET prog…

医者のヒエラルキー in オーストラリア 〜 「Surgeon」と呼ばれるためには

オーストラリアにおける"一人前"の医師とは 今日は、オーストラリアで一人前の医師になるまでのプロセスについて書いてみます。 オーストラリアにおいて「一人前」の医師、とはイコール「Consultant」です。 簡潔にいうと、オーストラリアでの医師の区別は、…

シドニー小児病院でのコロナシフト 

Children's Hospital at Westmeadのコロナ対策 オーストラリアは、幸いヨーロッパのいくつかの国やアメリカのような医療崩壊も起きず、また日本のように行政が右往左往(?)することなく、数週間前から規制が段階的に緩和されています。今週末からは室内プ…

オーストラリア臨床留学への道③ とりあえず、やって(行って)みる

公衆衛生修士(Master of Public Health;MPH)のためシドニー大学へ留学 2017年8月下旬ごろ 前回書いたように、メルボルンに(勝手に)行く気になっていたところに届いたMonachからの不採用通知により、途方にくれることになりました。 教授にも、オーストラ…