外科医10年目からの海外臨床留学

グータラなのに志だけは高い小児外科医の海外臨床留学の記録です。主に気合いと乗りと運で今まで生きてきてます。臨床留学先としてのオーストラリアの紹介。英語の勉強法や影響を受けた本などの紹介もしていく予定です。好きな言葉は「大器晩成」。2児の父です。emailはtkghiramatsu@gmail.comです。

オーストラリアで医療職に就く 知っておくべきオーストラリアの医療職求人サイト


オーストラリアで医療職を探している方へ

 

オーストラリアは、英語の試験さえ通れば、外国人でも比較的医療職につきやすい国です。

 

とは言っても、英語の試験と同じくらい高いハードルは、「職を見つけること」です。

 

オーストラリアで医師や看護師として働くための条件(IELTS,OETなど)について記されているサイトはいくつかあると思いますが、もう一つのハードルである「職探し」についてはなかなか情報が少ないかと思います。

 

はっきり言って、自分も日本からネットで探している分には、完全に到達できないようなサイトがいくつもあることを、こっちに来てから知りました。

 

今回は、このブログを読んでいる方で、医師に限らずオーストラリアで医療職(看護師、理学療法士、薬剤師など)について働くことに興味がある方の役に少しでも立てればと思い、下記のサイトを紹介させてもらいます。

 

検索の際の注意点

意外と盲点!AustraliaはBritish Englishなので、Pediatric ではなくPaediatric, Hematologyではなく Haematology です!

 

 

シドニーの属するNSW州の医療関係就職サイト eRecruit

nswjmo.erecruit.com.au

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eRecruitの実際の検索画面。公立病院などで募集しているあらゆる職種の求人情報が検索できます。

臨床ポジションや、看護師の募集もここで検索できます。僕が今いるポジションもここで募集してました。

 

2021年からNSW州の求人サイトが新しいものに変わりました。以下になります。

jobs.health.nsw.gov.au

 

はっきりとinternational fellowも募集していると明記しているポジションは少ないですが、興味がある方は問い合わせてみるのもいいかもしれません。

 

ちなみに僕のように、日本で専門医をとっていて、さらにこっちで経験を積む、というスタイルの場合は「fellow」や「unacredited registrar」と言ったポジションには入り込む余地があるかもしれません。まずは分野別に検索してみると良いでしょう。

僕のポジションがそうですが、「provisional fellow」というポジションはIMGsを前提としている可能性があるのでチャンスです。いずれにせよ問い合わせてみてください。

 

ブリスベンやケアンズのあるQLD州の医療職募集サイト 

https://www.health.qld.gov.au/employment/job-search

www.health.qld.gov.au

これはQLD州のもの

看護師の募集とかもよく載っている

フェローポジションは、「JMO campaign」と言った形で期間限定で出てくるのでこまめにチェックしとくと良い。

(確か去年は7月ごろだったかと思います)

これもちょこちょこチェックしていると良い募集が見つかるかも

 

VIC州のもの

 

まずはRoyal Children's Hospitalの就職サイト

 

それからMonashのもの 

monashhealth.mercury.com.au

 

Western Australia (Perthがある州です)のもの

medjobswa.mercury.com.au

 

 

 

 

実は探すといっぱい出てくる

以上のサイトは、僕自身もオーストラリアにくるまで知らなかったサイトです。

自分は臨床フェロー1年目の間に、2年目のポジション探し(結局同じ職場で採用してもらえたものの)をしていたので、その際にこのようなサイトをひたすら検索して応募しました。

 

もちろん、多くのポジションは圧倒的にオーストラリア人に向けてあると思います。

もしかしたら、rural areaの、あまり大きくない病院などの募集だと、レジストラや、あるいは看護師、理学療法士として外国人でもウェルカムのところがあるかもしれません。

問い合わせるのは無料ですし、失うものもないので、興味がある方は是非、上のリンクからいろいろ検索してみて、探ってみるのがいいと思います。

 

基本的に、オーストラリアは1月末から2月はじめにに雇用年度がスタートするので、多くの求人はその半年前、つまり6、7月ごろから始まることが多いようです。

 

それに加えて、臨時の募集などはもちろん通年で不定期に出てくるので、定期的にチェックしておくとよいかも。

 

あと、サイトによっては条件にあった求人が出た時にメールで知らせてくれるように設定できるものもあるので便利。

 

もちろんそれぞれの職種に、英語試験の基準やその他資格の縛りはあると思いますが、僕がやっていたように、日本からただ闇雲にググってポジションを探すよりは効率的かと思いますので、ぜひ試してみてほしいです。

 

コネのないところからコネを作る方法

コネのないところからコネを作る方法の一つは、とにかくどこでもいいから同じ業界に入り込む、ということです。そうすれば、わらしべ長者的に、コネが強まっていく可能性があります。

 

なので、このようなサイトから、とにかく職を見つけて飛び込んでみると、現地でしか知り得ない情報や人脈に出会い、その後の可能性も広がるかもしれません。